airitasaki

絵、観た映画、読んだ本

最近行った展示、読んだ本、みた映画
福岡伸一「世界は分けてもわからない」のなかで、渡辺剛の写真集<TRANSPLANT>を紹介していた。
 
トランスプラント=植えかえられた植物。
ハワイのコーヒー園など、物理的に「植え替えられた」姿を撮ったものや、
アメリカ社会の中にあるベトナム系移民居住区域の一角など、人々の生活に置き換えて撮った写真群。
 
生物学者の視点から、機能モジュールとしては切り離せない臓器
(もともと身体と部分としての「臓器」の間にボーダーは無い)を「臓器移植」することについての話。
最初は激しい拒絶反応を起こすが、だんだん新たな根を張って、共存関係を作っていく。

外来種が在来種となり、在来種が別の日には外来種になっていく事のなかに、
生命がもつ可塑性や、新しい動的な平衡点を見い出すこととかが書いてあった。

  
TURNERGALLERY"たぐりよせるまなざし"、有賀さんの作品"Alternative Plant"
普段目を向けない「雑草」に着目し、警告するような黄色と黒のゴミを使って雑草を作り、
本来生えていないような場所にも植え付けたという作品だった。
  
映画"バベル"をみた。別々の場所で起きたそれぞれのある一線を越えた出来事が、みな因果関係で繋がっているというへんな映画だった。
思ってもいなかった事が犯罪となる瞬間や、国と国を分ける国境での問題 を、言語が通じない人間同士の関係から、その境界みたいなものを描きだしていた。
 
錦糸町のギャラリー「ゲルオルタナ」の展示では、植木鉢を使用したインスタレーション
 
 
なんなんだっていうくらい「プラント」と境界・界面の話がよく出てくる日だった。
自分は日本の在来種だと思い込んで生活しているけど、実はかつて外来種だったのかもしれない。
いつから在来種になったのか。そんな境界はもう今はわからないんではないか。
自分を在来種にしたのは誰で、どんな環境で、いつ頃なんだろう。
 

”negative margin”


 
 
‎2011/7/25(mon)〜7/30(sat) ”negativ​e margin”

 [オープニング対談・解説]7/25(月)18:00-19:00
 [クロージングパーティー]7/30(土)18:00-20:00
 
このたび、多摩美術大学校内 鑓水青年美術館、サイトー美術館にて、
田崎愛理、佐藤圭 によ​る展覧会「ネガティブマージン」を開催致します。
期間中には、ゲストとの対談や、ささやかにパーティー等行います。是非ご高覧下さい。
 
 
キャンバスや写真、ポスターの矩形、テレビの報道、車窓から眺める景色、時間、視覚、身体、言葉。
知らず知らずの内に様々な物が制度化されています。
ネガティヴマージンとは、制度的切り取りの際に出来る「余りの部分」のことです。
余りがゼロになった時、そしてマイナスになった時。切り取られたフレームの境界はどう認知されるでしょうか。
二人の共通点である絵画・写真からスタートし、フレームとは何か?を再考します。
 
 

アクセス:
多摩美術大学http://www.tamabi.ac.jp/access/
JR横浜線京王相模原線橋本駅北口から神奈川中央交通バス「多摩美術大学行」で約8分。
または、 JR八王子駅南口から京王バスで約20分。
 
→鑓水青年美術館(http://yaribi2011.web.fc2.com/​yariminituite.html
 大学校内 絵画東棟3階ベランダにございます。


 

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高橋源一郎さん http://togetter.com/li/114133
●イルコモンズのふた。 http://illcomm.exblog.jp/
●今みておくべきニュース「ニュースの深層」/保坂和志さん http://www.k-hosaka.com/
 
 
●3331Arts Chiyoda/「ソーシャルダイブ」http://2010.artsfield.jp/
●写真美術館/「文楽 冥途の飛脚」 http://syabi.com/contents/exhibition/movie-1294.html
●Shelf http://www.shelf.ne.jp/  ワタリウム美術館の近くにある写真集専門の本屋さん

展示情報/ワークショップ

展覧会


◯2011/3/5〜3/21
「ワンダーシード 2011」トーキョーワンダーサイト渋谷
 

 
先日ふとしたきっかけで、
アトリエの仲間3人と小学校にてワークショップを行いました。
 
 
対象学年:小学一年生(107人)
 
テーマは「交流」。好きな大きさのペットボトルを持参してもらい、
こちらが用意した様々な素材(お米、石、スポンジ、ストローなど10種)を、ひとり一種類ずつ入れて楽器を作りました。
さらに、周りの友だちと中身を「ミックス!」して音色のちがいを確かめたり、最後には全員で合奏を行いました。
人と人の交流と、人とものの交流、音の交流。
 
素材ごとにグループに別れて(お米のグループ、石のグループ等)
「ミックス!タイム」で気になる音の素材グループへ一斉に移動し、
なるべく今まで話したことの無い友だちに素材を分けてもらいました。
 
それぞれ自分が作った「交流」によって出来た道具を媒介にして、
音の鳴る楽しさを共有することで、言葉以外でのコミュニケーションが生まれたら面白いんじゃないかという期待を込めて。

 
スポンジなんて、軽いからきっとスカスカで、がっかりするほど音がしないかも?
と不安もありましたが、ポコポコと良いベース音が聴こえるし、
見た目もカラフルなので意外と人気がありました。
   
最後には指揮者の動きに合わせて、音を鳴らしてみた
大セッションは予想を飛び越えてすごい迫力でした!

 
3年生の図工の授業も少し見学させて頂き、
のびのびした筆使いや、素直で正直な色の使い方、爆発的な小学生パワーの光線を浴びて
(普段あまり小さい子と触れ合う機会がなかったので)邪念が吹き飛んで砂になりそうな気持ちでした。。
まだまだ自分は狭い範囲でものを見てるなと思ったのでした。