読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

airitasaki

絵、観た映画、読んだ本

「考える/分類する」

f:id:bigbang00:20170427092010j:plain

自分用のメモをアーカイブ化させることを目標に。

 

・「考える/分類する」ジョルジュ・ペレック 著, 阪上脩  訳(2000,法政大学出版)

 →著者 (1936-1982)

 「物の時代」,「小さなバイク」,「さまざまな空間」,「眠る男」など

 

 

●−1

東京の何もかもの密度の高さを改めて思ったのは、2年ほど前に札幌へ移り住んでからです。

実家のある東京へは割としょっちゅう帰ってたのですが、

空港に着いてすぐの人混みのにおいとか、電車から見える都心までの、建物がだんだんぎゅうぎゅうになっていく景色とか、実家の方へ行くとまた少しのどかな風景になっていって、一軒家はだいたい植木鉢・洗濯物・ブロック塀・自転車数台・瓦屋根などがあって、そういう一つ一つの要素が目には見えない個人〜家族〜地域の姿を「家の外観」を媒介して、その視覚情報の量と質が風景を作っているところがあって、

「のどかな風景」って別に人の数がそれほど多いわけじゃなくて、でも人の気配が無ければのどかとは言えない−「のどかだ〜」と言う本人は人間だからかな。

と、保坂和志 風に頭のなかでぐるぐる考えたりしてました。

 

現在住んでいる場所に少しでも慣れてしまうと、自分が住んでいた時当たり前だと思って見過ごしていた風景の一つ一つが、なんでも面白く見えてきます。

そんなあたりから、東京の情報密度ぎゅうぎゅうがつくる、凄まじい勢いで流れる「物欲」とか「消費」について、ほんの少し過敏に反応し、マグネット虫みたいに吸いついてました。

 

●−2

また、その自分の磁石とは別で、ピーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスの写真集"Airports"、数年前に見た粘土の作品群"Suddenly this Overview"などが気になっていて、たまたまインタビュー記事を読んだ時に、物の消費について書かれてました。ジョルジュ・ペレックの小説「物の時代」。

http://www.art-it.asia/u/admin_ed_feature/vwpZOPsDiqGHnVF9BJfa/?lang=ja

(...) そこで、私たちはこのたくさんの広告ページを使って誰かの生涯をまるごと表すことができるのではないかと考えました。花嫁と結婚式から始まって、ホテルでのハネムーン、妊娠、赤ちゃん、その赤ちゃんが成長してポップミュージックやスニーカーを買うティーネージャーになって、という設定で。人の生涯はその人が消費する物だけを通して表すことができます。初めて消費したのは哺乳瓶に入っているミルクだったり、ということです。

 

●−3

またその別で、マインドマップブレインストーミングの違いが最初よくわからなかったので、思考整理術系の本を何となく眺めていたところ、フィシュリ&ヴァイスが言っていたペレックという人も、この関連で何か書いてるなと思って手に取りました。

 

● 

f:id:bigbang00:20170426181858j:plain

難しい本かと思ってかっこつけてたら、エッセイのような、一生懸命読んでもしょうがないというか、他人の机の上の(言葉あそびの)メモ・他人のマインドマップを覗いてしまったような感じで、やさしくて読みやすかったです。

 

(見出しとメモ)

・"本を整理する技術と方法についての短い覚え書き"

・"読むこと"
  -  「身体」の項「読むこと」について著者が「目/声/手/姿勢」に分類してそれぞれちょっとずつ文章。「周囲」の項では本を読む場所について「食事/入浴/生理的欲求/眠り」。生理的欲求のところはトイレで本を読むことについて。「腹が軽くなることとテクストのあいだには、深い関係が樹立される。(...)」詳しすぎるくらい言葉にしていたので少しニヤニヤしてしまった。

・"眼鏡に関する考察"
  - 眼鏡をかけたことがない人が眼鏡を語ること
  - 眼鏡をかけた肖像画

・"初心者用料理カード 八十一枚"
  - なぜか「舌平目の〇〇」と「兎肉の〇〇」で埋め尽くされている。。

 

 

 

●−関連

・「考現学入門」今 和次郎

 /下宿住み学生持物調べ(2)p219

(...) 生まれるから死ぬまで一代の間の所有品の表をつくって考えてみたならば、欲しかったものの羅列が何を語るでしょうか?それらのすべてが俺に価値があった…と思わなければならないものではないでしょうか。それでは、過去に価値があったものでも不用になったらば、速やかに捨てされよ、速やかに!でしょうか。問題は残しておくこととして、とにかく掲げた図表にこれだけの言葉をささげておきます。 (...)

 

何かを「消費する」時代が始まった頃から、もしくは博物館学的な「ものの蒐集」が始まった頃から
一生の間の所有品を皆並べたら何が見えてくるんだろう、と思う人が
時代をかえても場所を換えても居るのがおもろいです。

 

おわり

ごはんの記録について

日々のごはんに関することを記録することにしました。

 

 f:id:bigbang00:20150324155153j:plain

写真は、自分の親が30年以上昔、「レゲエの音楽とソーセージのお店」をやっていた時のもの。

 

 

前の職場で、毎日、その日食べたもの・その日着た服・行った場所などを全て記録しているという方が居た。

感情的なことや、自分が思ったこと等以外の「実際にあったこと」をひたすらパソコンに入力していると言っていた。

「データが大好きなの。何十年も前のデータを見返すの、結構面白いよ〜!」とすごい嬉しそうに話してくれて、なんかジワジワと感化されてしまい、数ヶ月後。うっかり私も始めてしまった次第であります。

 

ghnkirokuairi.tumblr.com

 

結局は何に関しても「何かをつくること」が好きなのだと最近、改めて思う。

いろんな事すぐやりたがるもんなので、何でも出来るじゃんと思って始めるけど

いざ本格的な技術や知識・経験が無いとどうしようも無い時に、ア〜こりゃダメダ。となってしまう。

でもその日の料理をつくることは、センスだけでどうにかなる場合があるし、失敗しても売ってるわけでは無いし、どうせ食べても1人2人だし、残らないし(絵や作品だと物が増える。)、レシピの情報は家族や本 ネットなどいくらでも得られるし、何より美味しかったら自分でも嬉しいし、花を生ける花瓶も無いし。(電気グルーヴ

今生活しているなかで、良い意味で(?)わりと責任が軽いまま、手を出せる「つくる」作業なんじゃないかと思っています。

 

なので、ごはんの記録は、失敗したのも載せたり、面倒臭かったらやらないしそれくらいの気持ちのウエイトで、データ化していければと思います。

 

 

 

良いパッケージのおやつ

 

f:id:bigbang00:20170314202833j:plain

おーうまい!蜂蜜 太郎/宇佐美の菓子

 

キャラメルポップコーンの外側とピーナッツの味、

おーうまい!って言葉、自然に口から出たことない。今度から言おうっと。

 

 

 

オデッセイ/火星の人

最近観た映画

 

 

   f:id:bigbang00:20170416215300j:plain

・「オデッセイ」/監督:リドリー・スコット "THE MARTIAN" (2016)

 

なんとも明るい気持ちになれる映画でした。

前向きでタフな主人公、研究チームひとりひとりのキャラクター、使われている音楽などなど。

NASAのミッションコントロールセンター(?)のような、

正面に大きいモニターと、たくさんのデスクそれぞれに個別のモニターがある景色がけっこう好きです。SFといえばほとんどがそうかもしれませんが。

きっと専門家でしかわからないであろう、だいたい黒系の背景に水色か黄緑の線で描かれた図や、暗号みたいな数値や、細かいグラフの組み合わせを一瞬で理解、したいです私も。さらには仲間と共に寝ず食わずの状況下、任務成功した暁にはガッツポーズをして書類をぶちまけたいです。

 

 ところで、何かしら一つの目的の為に誰かと何かを頑張って、苦労や悲しみを経て喜びを分かち合うこと-気持ちを共有(シェア)することについて最近考えてました。

クライマックスで、"これまで蓄積された長い長い時間の先、世界中が息を呑み見守るなか、「ワアッ〜!!」となる瞬間"映画としてのジャンル もしくはSFならば、"最後にNASAっぽい所で書類ぶちまけ"映画特集なんてのがもしあったら是非観たいところです。

 

映画における共感って何なんだろう。物語や役者の感情や、映像言語によって、誰しもが共感できる部分を作り出すってのは当たり前の事なのかもしれないし、わざわざ言葉にする意味ないのかもしれないですが

少なくとも、映画の中で皆で何か一つの事を頑張ることに「いいな〜」という憧れがあって、おいらも仲間とガッツポーズしてえ、わしもその喜び共有してえヨ〜、という欲求が多くの人にあって、理由の一つな気がします。

 

まさに見知らぬ誰かと「共有」する事そのものをテーマにしているのはNetflix「センス8」シリーズだと思うんですが、SNSでシェアするみたいに体験を分かち合って敵と戦う(?)みたいな話。この時代にシェアボタンがない限り、あのシリーズは無いんじゃないかとも思います。

 

オデッセイでも、何となく見過ごした1シーンで

都会の巨大スクリーンに集まった大勢の人が、主人公の生還を見守るところで、そこではアナログ的な手作りのプラカードとか旗みたいな物を持って応援するんで無く、メッセージが書かれたスマートフォンを片手に掲げていました。

きっとそれもSNSか何かで拡散され、それぞれがダウンロードか何かした「応援メッセージ」画面の表示ではなかろうかね。

しかもそれに対しては、そこまで「ウオ〜、さすがリドリー・スコットさんよ、ザ・未来的だぜい!」と思うシーンって程じゃないし、「なんか液晶画面みんな持ってるね」ぐらいの自然な、決して異様な光景ではない場面だった気がします。

 

うまく言う方法がまだよくわからないのですが、

いつ・どこでもシェアボタンが押せる事や、見知らぬ誰かの感情に架空上で(実際に会って話を聴くとかで無く)共有できる事によって、「共感」することそのものの価値観の変わりようが映画からも見出せたら、これからもっとおもしろ、かったりして、と ぼんやり思っただけです。

 

 

       f:id:bigbang00:20170416215021j:plain

・原作小説「火星の人」  /著:アンディ・ウィアー

 

 映画を観たいきおいでそのまま読んでしまいました。

主人公が映画よりもひょうきんそうなキャラクターで、地球との通信手段や、植物を栽培するための環境確保の方法などがより詳しく描かれていました。

 

どう翻訳したのかわかりませんが、「ジャガイモ」がいつの間にか「ジャガたち」と呼ばれていたり、

「〜である。」「〜だ。」という語尾がタイミングの良いところで「はい、〜なんです。」という文章で、専門的用語がたくさんあるけれども愛嬌があり読みやすかったです。

赤瀬川原平さんの本もそういう口調で、どこか、人に見せるのを楽しみにひとりで「ウシシ」とでも言いながら書いていそうなテンションの文章は好きです。

  

数日後、おジャガを蒸して食べたのでした。

 

 

 

2017年4月14日

 

 
 
tumblrで作ったウェブサイトを少し更新しました。
https://aaaairi.tumblr.com


このブログも昔の記事を見返してみると、ずいぶん前からやってるなとしみじみ思ったりしました。
大学に入った頃からなので、もう9年くらい経ちます。
メモがわりに投稿してたけど、今見ると恥ずかしい独り言だらけで、かなり血の気が引きます。
 
無駄なものは消して整理して、
残った記事はなんとなくそのままとっておこうと思いました。
(こんなに昔から書いてるよアピールです。)
 
そもそも、どこからもリンクを繋げていないので、
ここを読んでくれている方が居るのかどうかもわかりませんが。
 
自分の作品のこと、気になる映画や本や展覧会についてなど
もう少し丁寧に、ほそぼそと文章にしていけたらと思いますので
改めて、これからもよろしくおねがいします。

 
 

LINEスタンプ作りました


 
https://store.line.me/stickershop/product/1267963/ja

メッセージアプリ「ライン」で使えるスタンプを作りました。

 
読み途中の本。
 
「一色一生」 / 志村ふくみ
「20世紀写真史」 / 伊藤俊治
「明るい窓:風景表現の近代」 (2003,大修館書店)/ 柏木智雄, 倉石信乃, 新畑泰秀