airitasaki

絵、観た映画、読んだ本

最近読んだ本・読み途中の本

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◯「エドワード・ヤン −再考/発見」(2017,フィルムアート社)

◯「しかし… ある福祉高級官僚 死への軌跡」(是枝裕和, 1992, あけび書房)

◯「映画を撮りながら考えたこと」(是枝裕和, 2016, ミシマ社)

◯「ミヒャエル・ハネケの映画術 彼自身によるハネケ」(ミシェル・スィユタ/フィリップ・ルイエ、福島勲 訳, 2015, 水声社

 

万引き家族を観てから関連した本ばっかり読んでいる。

最近見た映画・番組

最近観たもの順で、今さらなやつも含め。

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アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー

ザ・スクエア 思いやりの聖域

マグニフィセント・セブン

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生

ジャスティス・リーグ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

・HAPPY END

シェイプ・オブ・ウォーター

クィア・アイ

 

 

 ・「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

公式

http://www.transformer.co.jp/m/thesquare/

インタビュー

「恥ずかしい存在」であるぼくらのための、偽善と裏切りの社会学:映画『ザ・スクエア』監督インタヴュー|WIRED.jp

物の消費、今和次郎、ジョルジュ・ペレック「考える/分類する」

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・「考える/分類する」ジョルジュ・ペレック 著, 阪上脩  訳(2000,法政大学出版)

 →著者 (1936-1982)

 「物の時代」,「小さなバイク」,「さまざまな空間」,「眠る男」など

 

●−1

東京の何もかもの密度の高さを改めて思ったのは、2年ほど前に札幌へ移り住んでからです。

実家のある東京へは割としょっちゅう帰ってたのですが。

空港に着いてすぐの人混みのにおいとか、都心へ近付くにつれ建物がぎゅうぎゅうに増えていく景色とか、

西武線に乗り換えるとまたのどかな景色になっていったりとか、

一軒家の前にある植木鉢・洗濯物・ブロック塀・自転車数台・瓦屋根など

一つ一つの小さい要素が、目に見えない個人〜家族〜地域の姿として風景を作っている。

札幌には瓦屋根がほとんど無いのと、雪が降ったり景観防止条例で洗濯物は外にあまり干さなかったりで

景色の中で、他人の生活がちょっと見えてしまうようなオブジェクト・物理的な情報量がとても少ないです。道も広々していて空気も乾燥しているので

湿気のモワッとした人混み臭さも全然無いし、嗅覚的な他人との距離の近さを感じる場面(満員電車とか)もあんまり無い。

 

カラッとした空気・広々した環境に、だいぶ慣れてきた頃に東京に帰ると、

飛行機から降りて空気吸った瞬間、なんかすごい(生態的な)情報量!!という気持ちになります。

それで、自分が住んでいた時当たり前だと思って見過ごしていた風景の一つ一つが、なんでも面白く見えてきます。

そんなあたりから、東京の情報密度ぎゅうぎゅうがつくる、凄まじい勢いで流れる「物欲」とか「消費」について、いろいろ過敏に反応していました。

 

●−2

ピーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスの写真集"Airports"、

数年前に見た粘土の作品群"Suddenly this Overview"などが気になっていて、たまたまインタビュー記事を読んだ時に、物の消費について書かれていました。

ジョルジュ・ペレックの小説「物の時代」。

http://www.art-it.asia/u/admin_ed_feature/vwpZOPsDiqGHnVF9BJfa/?lang=ja

(...) そこで、私たちはこのたくさんの広告ページを使って誰かの生涯をまるごと表すことができるのではないかと考えました。花嫁と結婚式から始まって、ホテルでのハネムーン、妊娠、赤ちゃん、その赤ちゃんが成長してポップミュージックやスニーカーを買うティーネージャーになって、という設定で。人の生涯はその人が消費する物だけを通して表すことができます。初めて消費したのは哺乳瓶に入っているミルクだったり、ということです。

 

●−3

またその別で、何か役に立ちそうかなーと思ってブレインストーミングとかマインドマップとか「思考整理術」系の本を何となく眺めていたところ、

フィシュリ&ヴァイスが言っていたペレックという人も、この関連で何か書いてるなと思って手に取りました。 

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難しい本かと思ってかっこつけていたら、一生懸命読んでもしょうがないというか、

「為になる」「〇〇術」ハウツー本とは程遠いもので、誰かの机の上のどうでも良いメモとか ただの思い付きを書いたカードをひたすら分類していく、みたいな本でした。

自分の為のメモ書き - たくさんの小さな要素を、細かく細かく分類し整理していく作業。。箇条書きの集積であるためか、生活を綴ったエッセイよりもずっとパーソナルなところを覗き見てしまったような感覚でした。

 

●−関連

・「考現学入門」今 和次郎

 /下宿住み学生持物調べ(2)p219

(...) 生まれるから死ぬまで一代の間の所有品の表をつくって考えてみたならば、欲しかったものの羅列が何を語るでしょうか?それらのすべてが俺に価値があった…と思わなければならないものではないでしょうか。それでは、過去に価値があったものでも不用になったらば、速やかに捨てされよ、速やかに!でしょうか。問題は残しておくこととして、とにかく掲げた図表にこれだけの言葉をささげておきます。 (...)

 

フィシュリ&ヴァイス「〜人の生涯はその人が消費する物だけを通して表すことができます。」と同じようなこと言ってた。

 

 

おわり

ごはんの記録について

日々のごはんに関することを記録することにしました。

 

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写真は、自分の親が30年以上昔、「レゲエの音楽とソーセージのお店」をやっていた時のもの。

 

 

前の職場で、毎日、その日食べたもの・その日着た服・行った場所などを全て記録しているという方が居た。

感情的なことや、自分が思ったこと等以外の「実際にあったこと」をひたすらパソコンに入力していると言っていた。

「データが大好きなの。何十年も前のデータを見返すの、結構面白いよ〜!」とすごい嬉しそうに話してくれて、なんかジワジワと感化されてしまい、数ヶ月後。うっかり私も始めてしまった次第であります。

 

ghnkirokuairi.tumblr.com

 

結局は何に関しても「何かをつくること」が好きなのだと最近、改めて思う。

いろんな事すぐやりたがるもんなので、何でも出来るじゃんと思って始めるけど

いざ本格的な技術や知識・経験が無いとどうしようも無い時に、ア〜こりゃダメダ。となってしまう。

でもその日の料理をつくることは、センスだけでどうにかなる場合があるし、失敗してもそれで商売しているわけでは無いし、どうせ食べても1人2人だし、残らないし(絵や作品だと物が増える。)、レシピの情報は家族や本 ネットなどいくらでも得られるし、何より美味しかったら自分でも嬉しい。

今生活しているなかで、良い意味で(?)わりと責任が軽いまま、手を出せる「つくる」作業なんじゃないかと思っています。

 

なので、ごはんの記録は、失敗したのも載せたり、面倒臭かったらやらないしそれくらいの気持ちで、データ化していければと思います。

 

 

 

良いパッケージのおやつ

 

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おーうまい!蜂蜜 太郎/宇佐美の菓子

 

キャラメルポップコーンの外側とピーナッツの味、

おーうまい!って言葉、自然に口から出たことない。今度から言おうっと。

 

 

 

オデッセイ/火星の人

最近観た映画

 

 

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・「オデッセイ」/監督:リドリー・スコット "THE MARTIAN" (2016)

 

明るい気持ちになれる映画でした。

前向きでタフな主人公、研究チームひとりひとりのキャラクター、使われている音楽がよかった。

 

 

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・原作小説「火星の人」  /著:アンディ・ウィアー

 

 映画を観たいきおいでそのまま読んでしまいました。

主人公が映画よりもひょうきんそうなキャラクターで、地球との通信手段や、植物を栽培するための環境確保の方法などがより詳しく描かれていました。

 

どう翻訳したのかわかりませんが、ジャガイモがいつの間にか「ジャガたち」と呼ばれていたり、専門的用語がたくさんあるけれども愛嬌があり読みやすかったです。

どこかで人に見せるのを楽しみに、独りで「ウシシ」と言いながら書いていそうなテンションの文章だと思います。

  

数日後、おジャガを蒸して食べたのでした。

 

 

 

2017年4月14日

 

 
 
tumblrで作ったウェブサイトを少し更新しました。
https://aaaairi.tumblr.com


このブログも昔の記事を見返してみると、ずいぶん前からやってるなとしみじみ思ったりしました。
大学に入った頃からなので、もう9年くらい経ちます。
メモがわりに投稿してたけど、今見ると恥ずかしい独り言だらけで、かなり血の気が引きます。
 
無駄なものは消して整理して、
それでも残った記事はなんとなくそのままとっておこうと思いました。
(こんなに昔から書いてるよアピールです。)
 
そもそも、どこからもリンクを繋げていないので、
ここを読んでくれている方が居るのかどうかもわかりませんが。
 
自分の作品のこと、気になる映画や本や展覧会についてなど
もう少し丁寧に、ほそぼそと文章にしていけたらと思いますので
改めて、これからもよろしくおねがいします。